最近、こっそり質問されることが多いのですが、
あなたはふるさと納税についてこのように感じていませんか?
- ふるさと納税ってよく聞くけど、本当はよくわかってないんだよね…。
- ふるさと納税って2,000円払えばいいんでしょ?
- ふるさと納税でお得になるなら私もやりたい!
「お得らしい」「2,000円」という言葉だけ有名になっていますよね。
ふるさと納税をやっている人、結構いるよね。
でも、私はまだやっていないんだよなぁ…。
今さら恥ずかしくて、他の人に聞けない…。
こんな方向けに、今回はふるさと納税の仕組みとやり方について解説します。
ふるさと納税は「寄付をすること」
お得!と言われているふるさと納税。
ふるさと「納税」という名前ですが、実際は自分が応援したい市区町村に寄付をすることなんです。
普通は、寄付金を支払ったら自分の手元はマイナスになりますよね。
ですが、ふるさと納税はちょっと違います。
上限はありますが、寄付金額から2,000円を引いた額を所得税と住民税から引き算できるんです!
税金!?よくわからないよー!
という方がほとんどだと思うので、例を使って説明します。
例えば、2024年に合計2万円ふるさと納税をした場合。
2,000円を引いたら1万8,000円ですね。
つまり、2024年分の所得税と2025年度に支払う住民税が合計1万8,000円安くなるということなんです。
2,000円しか負担していないのに、2万円寄付したことになるって、なんだか不思議ですよね。
あれ?でも2,000円は負担があるってことでしょ?
損してるじゃないか!
と考えたあなた、視点がするどい!
ただ、少しだけお待ちください。
ふるさと納税と言えば有名な「返礼品」のことを忘れないでくださいね!
ふるさと納税は「返礼品」がすごい!
ふるさと納税のお得ポイントのもう一つが「返礼品」です。
こちらの方がメインかもしれませんね。
それぞれの市区町村に寄付をすると、「寄付してくれてありがとう!」とお礼が届きます。
これが返礼品なのですが、この種類がすごいんです。
- お肉やお魚、果物といった食べ物
- タオルやトイレットペーパーなどの日用品
- アクセサリー
- 宿泊券 などなど
それぞれの自治体が工夫して返礼品を考えていて、見るだけでも楽しいです♪
利用されている人は、良いお肉を返礼品で選んで贅沢気分を味わって見たり、トイレットペーパーを選んで月々の家計にかかる費用を抑えたりしていますよ。
以前は返礼品の還元率(寄付した額の何パーセントが返礼品で戻ってくるか)の制限がありませんでした。
しかし、現在は返礼率は30%までと決まっています。
ですから、例えば2万円を寄付した場合には、最大6,000円程度の返礼品を貰えるかもしれないということです。
そう、つまり2,000円の負担しかしないのに、それ以上の金額の返礼品が貰える可能性があるというところがお得ポイントなんですね!
5か所以内のふるさと納税であれば確定申告は不要!
ふるさと納税のお得さについてわかっていただけたかと思います。
ただ、私だったらこのように思います。
手続がめんどくさかったらやりたくない!!!!
あなたは同じように感じませんか?
色々申請しなければならなかったり、計算しなければならない…となると、一気にハードルが上がりますよね。
お得でも、やることが増えてしまったら嬉しくありません。
ですが、ご安心ください。
実は、ワンストップ特例というふるさと納税に関する手続きを簡単にしてくれる制度があります。
ワンストップ特例とは、寄付をした市区町村に申請書を提出すれば、確定申告をしなくても税金を調整してくれるという制度です。
税金を調整するためには、通常では確定申告が必要です。
ただ、会社員やパートの方で年末調整をする人は、一般的には確定申告をしません。
確定申告は記入する場所や必要な書類が多いので、初めてだとよくわからず、ハードルが高く感じる人も多いと思います。
それが、ふるさと納税をした市区町村が5か所以内であれば、確定申告が不要になります。
寄付した自治体へ申請書を出さなければならないので全く手続きが不要!とはなりませんが、数字が苦手と感じる方にはわかりやすい制度です。
申請書は紙で提出する場合もありますが、アプリからスマホで提出することができる自治体も増えており、ますます簡単になっています。
このワンストップ特例を利用した場合、2,000円を差し引いた残りは全て次の年の住民税から引き算されることになります。
ただ、ワンストップ特例を利用する時には注意点があります。
- 寄付した市区町村が5か所以内であること
- 寄付した市区町村全てに期限内に申請書を提出すること
6か所以上に寄付をした場合や、ワンストップ特例を申請するのを忘れてしまった自治体がある場合は、必ず確定申告をしましょう。
また、確定申告をする場合にはワンストップ特例を利用していても再度確定申告書に寄付金控除としてふるさと納税分を記入する必要がありますので注意してくださいね。
実際にふるさと納税をしてみたい!
では、実際にふるさと納税をするときの流れを説明します。
今回は私が利用している「楽天ふるさと納税」でご説明します。
ふるさと納税のサイトはたくさんあるんですが、利用方法は大きく変わりませんのでイメージをつかんでください。
1.寄付の上限をチェック
まず楽天ふるさと納税のサイトのトップページに進みます。
そして、寄付の上限がいくらになるかを「かんたんシミュレーター」を使って計算してみましょう。
およその年収、扶養する人がいるかなどを答えると目安の金額が出ます。
このページで計算される金額はあくまで目安なので、上限いっぱいまで寄付をすると2,000円の上限をオーバーすることが多いです。
だいたいの参考にして、計算された金額より少なめにしておくと無難だと思います。
2.寄付する市町村や返礼品を選ぶ
ふるさと納税サイトを利用すると、寄付したい市区町村や寄付金額、返礼品の内容などで検索をすることができます。
もし応援したい市区町村が決まっていればその中から選べますし、返礼品で選ぼう!という場合もOKです。
寄付先と返礼品を決定したら、寄付金の用途やワンストップ特例の利用について選択をします。
最後に「寄付を申込む」をクリックして申し込みは終了です。
ワンストップ特例を選択したい方は、ワンストップ特例申請書の送付についてを必ず「希望する」にするのを忘れないようにしてくださいね。
あとは支払いの手続きを進めるだけです。
後日、寄付金の支払いをしたという証明書や、ワンストップ特例についての説明書が届きます。
ワンストップ特例を希望する場合は、説明に沿って手続きをしましょう。
また、返礼品と支払いの証明書は別々に届きます!
たいていは返礼品が後から届くことになります。
特に年末は、ふるさと納税の申し込みが多いため、返礼品が手元に届くのも時間がかかることが多いです。
時期の指定ができないものも多いですから、待っている時間も楽しめるといいですね。
私は楽天ポイントを使うことが多いので、楽天ふるさと納税を使うことが多いんです。
ただ、キャンペーンをしているふるさと納税サイトを利用すると、さらにお得になる場合もあります。キャンペーンとふるさと納税を利用するタイミングが一緒であれば、とてもおすすめです。
ふるさと納税のデメリットは?
こんなにお得なふるさと納税、本当にお得なことだらけなの?
何かデメリットがあるんじゃないの?
と気になる方もいると思います。
ふるさと納税については、考え方によってはデメリットもあります。
以下の2つに注意して利用してください。
- 納税するお金を一度に先払いすることになる
- 自分が住んでいる市区町村の税収が減る
ふるさと納税は、後から支払う予定の住民税を安くすることができるのですが、先に手元からお金を支払う必要があります。
最終的には2,000円を超えた部分が調整されることにはなるのですが、支払いが先になるという点はご注意ください。
また、本来地元に支払う税金を他の自治体に寄付することになるため、自分が住んでいる自治体の収入(税収)が減ることになります。
多くの人がふるさと納税を他の自治体にすれば、その分収入が下がってしまいますね。
道路を作ったり子どもたちのために利用するお金が減ってしまうことになります。
もちろん、あなたがお住まいの自治体もふるさと納税で他の自治体にお住まいの方々から寄付していただいているので、絶対に収入が下がるかはわかりません。
ですが、都市部の場合は流出額の方が多いようです。
この点は、このふるさと納税という制度自体の問題と言えそうです。
今後どのように制度が変わっていくかも、注視しておいた方が良さそうです。
まとめ
今回は、ふるさと納税について解説しました。
ふるさと納税は自治体に対する寄付です。
寄付した金額から2,000円を差し引いた額が、所得税や住民税から引き算されます。
さらに返礼品をもらえるお得な制度です。
実際に利用する際は、上限額を確認してから利用するとスムーズです。
ふるさと納税サイトにはシミュレーターがあるので参考にしてみてください。
ワンストップ特例を利用する際は、利用希望にチェックすることを忘れずに行いましょう。
手続き自体は難しくないので、まずは1件、ふるさと納税してみてはいかがでしょうか。
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