公務員を辞めたい…辛い…。
このページに来られたあなたは、まず間違いなくこの気持ちになっているんだと思います。
本当にお疲れ様です。
世間では休みやすいとか、お給料が高いなどと言われていますが…
- 実際には代休さえ取れない
- サービス残業ばかり
- 窓口で理不尽に怒鳴られる
などなど、厳しい部分も多いと思います。
そのお気持ち、とてもよくわかります。
悩んでいるのであれば、お茶をお菓子を持って会いに行き、お話をじっくり伺いたい気分です。
ですが、そういう訳にも行きません。
ということで、実際に13年ほど市役所に勤めた後退職した私が、辞めようと思ってから辞めるまでに何をしたかを書いてみました。
これは一個人の記録です。
ですから、あなたに当てはまらないこともあると思います。
それでも、この中でできることをしてみて、それで辞める決心がついたのであれば、退職という選択に悔いは残らないと思います。
人生は一度きり。
絶対に無理はしないでくださいね。
私が公務員を辞める前にやったこと5つ
さて、早速ですが私が実際に公務員を退職する前に行ったことを、時系列に並べてみました。
- 公務員を本当に辞める必要があるかの検討
- 家計簿やライフプラン表を作成して収支を確認
- 家族への相談
- 次の就職先を決める
- 退職の報告をする
私は、辞めたいと考え始めると、いち早く辞めたい!という思考にとらわれていました。
ただ、当たり前ですが、公務員を退職することがゴールではありません。
ですから、その後の生活が安定するように検討し、少しずつ進めていきました。
公務員を本当に辞める必要があるかの検討
公務員を辞めたい。
もしそう思っていても、実は辞めなくて済む方法があるかもしれません。
あなたは、なぜ公務員を辞めたいのでしょう?
辞めずに解決できる方法って、本当にありませんか?
人間関係が嫌であれば、人事異動で変わる可能性があります。
それまでやり過ごすか、そうでなければ相談をして対策を取ることができないでしょうか。
異動先の仕事内容が合わないという場合は、係内の業務変更などで対応できるかもしれません。
係の異動などはできないでしょうか。
体調不良であれば、まずはしっかりお休みをして回復に専念する必要がありそうです。
療養休暇制度を利用して、回復後に仕事をすることもできます。
- 他の人に迷惑がかかるから
- 自分だけワガママを言うなんて…
そんなことは二の次です。
まずは、自分の働き方を優先して考えましょう。
本領発揮できずに意欲的に働けていないのであれば、どちらにせよ迷惑がかかります。
持ち味が活かせないのであれば意味がありません。
ですから、対策をすることで退職したい理由が消えるのであれば、ぜひともその方法を試してみましょう。
試してみて、それでも理由が消えないのであれば、そこから退職を検討しても遅くありません。
私は、コロナ禍真っ盛りの2020年に退職しました。
本当に辞める必要があるのか?と考えた時に、色々な理由が挙がりました。
- 長女が通う学童保育に合わず、泣きながら通わせていて心が辛い
- 時短で働いていて時間内に仕事が終わらず、悔しさと申し訳なさを毎日抱えている
- これからどんどん仕事が覚えられなくなるのではという不安
- 子どもの成長期に関わりを多く持ちたいのに時間がないイラ立ち
一番は、子どものことでした。
私自身の年齢が、あと数年で係長にあがるという時期。
正職員として働いていたら、今後残業が多くなることがわかっていました。
義理の父母に子の面倒をお願いすることも、選択肢として可能では
ありました。
ですが…
自分の子どもなのに、どうして私が間近で成長を見られないの?
この気持ちがどうしても拭えなかったのです。
これからしばらく続く子育て期間。
正職員として働いている限りは、その間ずっと早く帰るという選択肢は作れません。
子どもたちの年齢差があるので、休職などで少しの間だけ休めば大丈夫という話でもありません。
子育てを終えた上司にどのように育児をされてきたのかを聞いても、出てくる答えは他の家族にお願いするとか、睡眠時間を削って生きるなどの案。
もちろんそれも一つの生き方なのかもしれませんが、自分で関わりたいと思う私には選択できるものではありませんでした。
行政事務の仕事が嫌いなわけではありません。
ですが、これは私が望んでいる働き方ではないなという結論になりました。
家計簿やライフプラン表を作成して収支を確認する
あなたは普段、家計簿はつけていますか?
自分の収支がどうなっていて、年間どのくらい資産が増えているか知っているでしょうか。
もし、今収支のチェックをしていないのであれば特にですが、環境が変わる可能性がある時の家計チェックは必須です。
公務員の場合、お給料は毎月間違いなく支給され、ボーナス(賞与)も確実に支給されます。
ですから、公務員は家計簿をつけていらっしゃらない方が多いように感じます。
「ざっくり黒字だから大丈夫だろう!」という感じですね。
我が家も例に漏れず、家計簿づけをさぼっていました。
結婚前はコツコツつけていたのですが…忙しさにかまけてやめてしまっていました。
元々そんなにお金を使うタイプではなかったため、貯金はできていました。
だから大丈夫だよね、という気持ちでいました。
ですが、いざ退職の二文字が頭に浮かぶことが増えてくると、当然ですがお金の心配が浮かびます。
私が退職して生活していける…?
そりゃそうです。
これまで安定収入が入ってきていたのにそれがなくなります。
公務員は雇用保険の失業給付がないので、退職したら一気に生活費が途絶えます。
私の場合は、あと30年くらい働ける予定だったので、年収500万円とすると1億5千万円稼げる予定だったということになります。
ぞっとなりますね。
私はこの不安を解消するために、家計簿付けとライフプラン表(キャッシュフロー表)の作成を行いました。
実際の収支がどれくらいなのか。
私の収入が変化した場合どのような影響があるのか。
家計簿の収支内容をもとに表を作成していきました。
実際に計測することで、我が家の場合はどの程度なら家計が回るのかがわかりました。
家庭内の資産額も把握でき、教育費の目安も判明。
問題なく家計を回していく道筋が見えてきました。
この現状把握をしなければ、ずっと不安なまま焦り続けて、身動きが取れなかったかもしれません。
あなたの収入がなくなったら家計が回らないという場合には、退職後すぐに別の仕事をする必要が
あるでしょう。
その判断材料とするためにも、まずは今の状況を確認する。
そしてそこから対策を考えていきましょう。
自分でライフプラン表を作るのが難しい!という時には、ぜひお問い合わせからご連絡ください。
家族への退職相談は早いほうが良い
家族に「退職したい」と言う。
気分が重たくなりますね。
何て切り出そう。
どんな風に言われるだろう。
馬鹿にされるかな。
なに甘えてるの?って言われるかも。
とても気になるところです。
ただ、ご家庭を持っている場合は早めに相談しておくのが大切だと思います。
家族とのお話では、以下のような反応も良く聞きます。
- 退職の相談をしたときに家族から全否定されてしまった
- 相談をして退職をしたはずなのに後から「本当は反対だった」と言われた
そうなると、退職したことを後悔したり、やっぱり私はダメなんだ…と自分で自分を責めてしまうことになります。
これでは、幸せではないですよね。
相談しながら今後の生活について話していき、問題があれば解決方法を一緒に考えたりする必要があります。
我が家の場合は、職場の状況や家事、育児をどのようなスタイルでやっていきたいかについて、日ごろから夫と話すことが多かったように思います。
私がどんな部分に悩み、どんな部分を改善したいかを話すことで、適切なアドバイスをくれたり、家庭内のことであれば協力を惜しまずにいてくれました。
ただ、それでも時間の余裕のなさや私自身のキャパシティオーバーでケンカすることもしばしば…。
(ケンカと言っても私が一方的に怒っているので、振り返ると申し訳ない限りなのですが)
退職の検討についても何度も話し合いました。
最終的に私が「退職したい」と話をしたときは、夫は少しの間考えて「いいよ、あなたなら大丈夫でしょう。」の一言だけでした。
色々言いたいこともあったと思います。
何か仕事をするつもりだったとはいえ、家計の収入の柱を1人で背負わせてしまうことになります。
でもそれでも、「大丈夫」と言ってもらえたのは、早め早めに相談し、コツコツと信頼関係を築いた結果だと思います。
ただ、この時にもし夫に「辞めるの?もったいない!」や「これからどうするつもりなの?」などの
言葉を言われたとしても、それは心配するからこそ出てくる言葉だなと思います。
その時には、事実と感情の両方を丁寧に伝えて、それぞれの解決策を話し合っていたのではないかなと振り返って感じています。
信頼関係が大事という当たり前のことではありますが、当たり前のことがやはり重要で、人生の土台の部分だと私は思います。
次の就職先を決める
退職後はしばらく休むんだと決めている方以外は、転職活動が必要です。
私の場合は、退職してすべきことがなくなると、自分は腑抜けになるのではと思っていました。
ですから、フルタイムでない仕事を探しました。
元々子どもと関わる時間で悩んでいましたから、これまでのような勤務時間では難しいですからね。
最終的には、在宅で事務を行うことができる会社と業務委託の契約を結ぶことができました。
***
ただ、この仕事についてはなんと1か月で契約が終了となってしまいました。
事務ならこれまでの経験が活かせるのではないか?と思ったのですが、見込み違いでした。
業務委託で自分から継続しないと言いましたがほぼクビのようなものですから、当時はかなりショックを受けていました。
ただ、合わないと判断してすぐに切り替えたからこそ、結局は自分が楽しいと思える家計相談のお仕事ができています。
結果オーライですね。
ちなみに、転職活動は半年以上行いました。
色々な転職サイトに登録したりエージェントと面談を行ったり。
在宅での勤務が第一希望だったので、在宅系の試験もたくさん受けました。
この時も色々学ぶことが多かったのですが、それはまた別の機会に。
退職の報告は大緊張
次の仕事先も決まり、いざ退職!となれば、次に来るのは退職の報告です。
正直、ものすごく緊張しました。
とはいえ、私の場合は直属の長へ報告後は、私が直接言いに行くことはありませんでした。
ただ、呼び出しがありトップ陣との面談はありました
引き止めも、少しですがありました。
ただそれも、「もう気持ちを決めてしまっているだろうけれど…」という優しいものでした。
退職理由についても、理由を説明したら深く突っ込まれるというものでもありませんでした。
私が思うに、おそらくほとんどの場合、退職理由は複数あると思います。
その理由全てを職場や上司に伝えるという必要はなく、その中でも一番前向きな理由を退職理由としてお話すればよいのかなと感じました。
実際に私が退職理由として説明したのが、「どうしても近くで自分の子どもをみたい。在宅で次の仕事も見つけました。」というものでした。
「後悔はしないか?大丈夫か?」と心配してくださることはあれど、批判的な言葉はなく、最終的には応援しているよと温かい言葉をかけていただきました。
私自身が今住んでいる自治体で働いていたので、その後も元職場の方々にお会いする機会が多々ありますが、皆さん気さくに声をかけてくださいます。
ですから、退職の報告もそこまで気負いせず、真摯にお伝えすれば大丈夫ですよ。
まとめ
今回は、実際に私が公務員を退職するまでに行動したことを5つ紹介しました。
- 公務員を本当に辞める必要があるかの検討
- 家計簿やライフプラン表を作成して収支を確認
- 家族への相談
- 次の就職先を決める
- 退職の報告をする
これは公務員の方だけではなく、退職を検討されている方にも当てはまる部分が多いと思います。
辞める前の準備が色々あって大変!と思われるかもしれませんが、辞めた後後悔しないための準備と
思ってぜひ試してみてください。
*********
最後まで読んでくださったあなたは、こんな思いを抱えていませんか?
- 家計簿がそもそも続かない!
- 家計簿をつけてみたけれど、結局どう改善したらいいかわからない…
- うちの家計は赤字ではないけれど、なんとなく不安
- 第三者の目でアドバイスが欲しい!
この中で1つでも当てはまるのであれば、私がお手伝いできることがあります。
約13年の公務員経験ののち、家計整理専門のファイナンシャルプランナーとして活動しております。
あなたのお金のお悩みについて、スッキリ整理してやりたいことができるようにサポートさせていただきます。
2人の娘の母ですので、特に働くお母さんからのご依頼が多いです。
お金に関する悩みは生活や働き方に直結しますので、ぜひ一緒に解決していきましょう。
お金の話は、なかなか身近な人にはお話しづらいもの。
もしちょっと不安を吐き出したいと思った時や、アドバイスを聞いてみたいなと感じましたら、こちらからご連絡ください。
必ず返信いたします。